ロイドフットウェア(Lloyd Footwear)とは
革靴好き(特に英国靴好き)から評判の高い日本のメーカー・ブランドで、同名の実店舗が東京銀座にあります。
今のこのご時世ではめずらしく、通販サイトはもとより、公式サイトさえ持たないメーカー・ブランドとしても有名です。
つまりは、銀座のお店まで行って直接店舗で購入しないと買えないメーカー・ブランドなのです。
※半公式として一部の通販サイトやデパートでは取り扱っているようです。
そんな事も手伝って、以前僕も記事にしましたが、初心者には敷居が高いと思われがちなメーカー・ブランドでもあります。
実際は僕が持っているラバーソールのモデルは3万円台中盤から、マスターロイドと言われるブランド中最高位のモデルを7〜8万円で取り扱っており、社会人1年生から役員クラスまで対応できる懐の深いメーカー・ブランドだと思います。
全ての靴がグッドイヤーウェルト製法
そんなロイドフットウェアの革靴は全ての靴がグッドイヤーウェルト製法で作られています。
※ごめんなさい。一部は違う製法の靴があるのかもしれません…。
グッドイヤーウェルト製法と言うのは、細かい説明は省きますが、ソールの交換が可能で、アッパーさえお手入れ・メンテナンスをしっかりしておけば一生履けるとも言われる靴の製法です。
購入後半年の贈り物
噂には聞いていましたが、ロイドフットウェアで靴を購入し半年すると贈り物が届きました。
少しこんもりとした封書が1通。その封筒を開けると…
靴紐とメッセージカードとハガキが。
メッセージカードには…
かなり”熱い”メッセージが書かれています。
一部を抜粋しますと…
我々の仕事は靴を販売して終り、とは考えていません。
むしろ、販売してから本当の仕事が始まると考えています。
購入されたがあまり履いていないという方にお願いがあります。
その理由を是非お聞かせください。
履かれていない靴を無くすというのは我々の義務です。
その他にも”熱い”メッセージがビッシリと書かれています。
このメッセージカードを読むと「ロイドフットウェアで靴を買って良かったな」と心の底から思います。
靴紐は…
購入から半年経って靴紐が弱っているだろうから、と言う理由で靴紐が送られてきます。
僕はまだそこまで履きこんでいないのでこの紐は取っておこうと思いますが、靴紐が弱ってきたら遠慮なくこの紐を使わせて頂こうと思います。
ハガキは…
大手メーカーの電化製品などを購入すると商品に同梱されているお客様アンケートのようなハガキが入っています。
切手が必要ない、料金受取人払郵便です。
そして、このアンケートハガキの特筆すべき点は良い事を書くスペースが用意されていないのです!(驚)
全ての質問が「ダメな部分」「靴を履かなくなった理由」を聞いてくるアンケートなのです。
実際問題、このアンケート結果がどこまで反映されているのかは僕には分かりません。(一足しか持っていない細客なので当たり前ですが。)
ただ、料金を自分たちで持ってまで、しかも不満が出やすい半年後にこのアンケートを送ってくるのが(購入後だと嬉しくて不満もないでしょうしアンケートとか捨てちゃいますからね)、これは企業としてすごい姿勢だな、と思います。
一生物
グッドイヤーウェルト製法の靴とは言え、一生物になるかどうかなんか僕には分かりません。
アッパーの革が割れるかもしれません。その靴に飽きてしまうかもしれません。仕事の都合で革靴を一切履かなくなる可能性だってあります。
ただ「この靴を一生履けたら良いな」と思える靴、さらにメーカー・ブランドって、実はそんなにないと思います。
購入時の丁寧なフィッティング、普遍的なデザイン、購入後半年経ってからの心遣い、そして革靴への思い。その全てにおいて、ロイドフットウェアは僕に取って一生履けたら良いなと思える革靴です。