先日身内の葬儀がありまして無事に終了し「お疲れ様」の意味も込めて葬儀の際に履いた黒の内羽根ストレートチップを磨きました。

普段は私服での仕事が多く、スーツを着るにしても茶色の靴が許される業種と言う事もあり黒の革靴は殆ど履きません。
手持ちの黒の革靴がこの2足で、もっぱら冠婚葬祭用と化しています(笑)

そんな黒靴を履かない・持っていない僕ですが、やはり靴を磨いていると「革靴の基本」とも言うべきその姿にウットリしてきます。



間違いない!(古っ)

フォーマルやお堅い仕事では茶靴が許されなく(カジュアル寄りなので)、黒靴が求めれる(正解である)のは何となく誰でも理解はできるのかと思います。

ところが黒色の革靴でもその種類は数え切れないくらいありまして、ローファー、フルブローグ、セミブローグ、クォーターブローグ、パンチドキャップトゥ、プレーントゥ、シングルモンク、ダブルモンク、etc…。紐靴であれば内羽根か外羽根か。

そんな中から、すごく日本人的な考えで「どの靴を履けばどのシーンでも失敗しないのか!?」と問われれば、それはもう内羽根のストレートチップ一択と言わざるを得ないと考えます。

内羽根ストレートチップ

紐靴の中でも最もフォーマルな場にふさわしいと言われています。
葬儀はもちろん、結婚式、仕事では営業に行く際、お得意先に出向く際、クライアントとの食事会、学生なら就職活動、そのどのシーンでも間違えが起こらない(失敗しない)のが黒の内羽根ストレートチップです。

美しさ

ストレートチップはその構造上、甲から爪先にかけての途中にある横一文字のステッチから爪先部分までは皺が入らないようになっており、逆に横一文字から甲の部分には皺が入ります。

しっかりお手入れ・メンテナンスを施していくと、爪先は綺麗なまま甲の部分の皺でエイジングが楽しめます。
その対比が美しいと僕は思っており、綺麗な爪先と甲のエイジングの広さの割合が、イコール、自分好みのストレートチップかそうじゃないかの分かれ目だとも思っています。

ラバーソールはマスト!

上記写真の向かって左側はラバーソールのSCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)& ISETAN MENSコラボのストレートチップです。

冠婚葬祭で履くと言う事は、イコール天気を選べないと言う事です。
また、地方での冠婚葬祭の場合、東京と行く地方の天候を考慮しなければならない状況となります。泊まりがけの場合はそれを2日以上考慮するわけです。
もちろん歩く場所はアスファルトだけとは限りません。ぬかるんだ土の道を歩く可能性だってあります。

それであればラバーソールを1足履いて行けば全て片付く話で、ラバーソールの黒・内羽根ストレートチップはマストアイテムではないかと個人的に考えます。

もちろん、雨でも雪でもゲリラ豪雨でも履く革靴なので防水スプレーはかなりの頻度で拭きますし、それでも濡れてしまう事もあります。
ですから、このラバーソールの黒・内羽根ストレートチップは比較的値段が低い物を愛用しています。

履かないのに何故2足?

上記でも書きましたが、僕は殆ど黒の靴を履く事がなく、持っている2足の黒の内羽根ストレートチップはほぼ冠婚葬祭用となっています。
では、何故ラバーソール1足だけではなく、もう1足持っているのかと言う話です。

これはもう「革靴が好きだから!」の説明でしか説明できないのですが、やはり革靴の「ザ・スタンダード」「王道」と言われているレザーソールの黒・内羽根ストレートチップを手元に置いておきたいんですよね(笑)

と言うわけで、そんなレザーソールの黒・内羽根ストレートチップの中でも直球ど真ん中のCrockett & Jones(クロケットアンドジョーンズ)のAudrey(オードリー)が上記写真の向かって左です!

革靴沼にドップリ浸かっている今ならばEdward Green(エドワードグリーン)のChelsea(チェルシー)や、頑張ってJohn Robb(ジョンロブ)のCity II(シティ2)などを買ったのでしょうが、当時はまだ革靴沼に足を踏み入れたくらいの頃だったので、オードリーでもかなり頑張った方です(笑)

それでも、ラバーソールのSCOTCH GRAINと比較すると革質の違いが明らかですね。
靴磨きをしていると、クリームを塗ってブラッシングしている時点で深みのある輝きを放ってくれます。(嗚呼、これがチェルシーやシティ2だとどうなるんでしょうか…汗)

最後に

要は何を言いたいかと言うと、黒の内羽根ストレートチップは1足持っておくと良いですよ!と言う事です(笑)